ニュージーランドへ行こう!観光業復活の兆し

ニュージーランドニュース

ニュージーランドの観光業界に、復活の兆しが見えてきました。思いの外早く、コロナ禍以前の様に観光業が活発になるかもしれません。

新型コロナウイルスの影響で観光業が大打撃

ニュージーランドは新型コロナウイルスの感染拡大が始まって間も無く国境封鎖を決行。国籍または永住権を持っている人や、政府から許可の下りた人以外は入国ができず、海外からの観光客はゼロに等しい状態に。そのため、観光は国内の観光客のみが対象となり、厳しい状況が続いていました。

入国者数がピーク時の2019年12月には、ひと月で53万人近い外国人が入国していたのに対し、入国規制時には2,000人を割ることも。

それが、昨年の4月にはオーストラリアから、そして5月には日本をはじめとするビザ不要の国から、7月にはほとんどの国からと、段階的に海外からのニュージーランドへの入国が可能になり、インバウンドへの期待が高まっていました。

入国者数が急増

ピーク時と比べるとまだまだではありますが、入国者数の推移をみると2021年4月は5万人、6月には9万人、そして9月には15万人と入国者数が急増しています。

ニュージーランド政府観光局によると、昨年10月にはニュージーランドまでの国際線数と観光者数がコロナ前の57%まで回復したそうです。中でも、オーストラリアからの入国は74%まで、消費額は100%近くにまで回復しているとのことです。

この回復は、予想していたよりもかなり早いスピードであるそうです。

南半球のニュージーランドは今、夏真っ只中。11〜2月は観光のピークで、この夏は良い数字が期待できるかもしれません・・・。

 

観光局もさまざまなプロモーションを展開中。PR動画は再生数が1.5億を突破したそうです。

人手不足が課題に

しかし、ニュージーランドでは今、ホテルや空港、レストランと、どこも深刻な人手不足に陥っています。そのため、予約を受けたくても、受けることができないという状況も発生しているようです。

ジェットボートの運転手から、フロント、シェフ、サービス、メカニック・・・とりあえずどのポジションも人を募集している状態です。

と語るのは人気観光地、南島のクイーンズタウンに拠点を構えるツアー会社。

またオークランドの空港では、一時期1,600人の人材を募集する事態に。深刻な人手不足により、空港利用者がチェックインなどに普段よりも長い時間を要するなどの影響も出ています。

ホテルやホテル内のバー、レストランに人材が足りないと、空きはあるのに予約できる部屋数を減らしたり、週に何日かレンストランを閉める事態に。悲惨な状況です。

と、ホテル業界からも悲鳴が上がっています。

この人材不足に重要な役割を担ってくれるのが、ワーキングホリデービザで入国する人々です。しかし昨年の3月からこのビザで入国できたのは、39,000人中21,000人だったようで、入国管理局の対応の遅さを指摘する声も上がっています。

政府は観光業の人材獲得を促す就職フェアや、学校への教育プログラムなどに予算を投入していますが、人材不足はしばらく続きそう。

ニュージーランドへの旅行は、余裕を持って計画を立てるのが良さそうです。

この記事の筆者

石黒
石黒 沙弥
高校・大学時代を過ごしたNZを故郷と愛する。購入するワインは100%NZで、常備しているのはSILENIのソーヴィニヨン・ブラン。マーマイト大好き。歴代彼氏の半分以上がKiwi。
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