ヴィンテージって何でしょう?
ども、2時間ほどしゃがんで草むしりをしたら、翌日とその次の日と、さらに次の日(今日)、股関節の筋肉痛がずっとやばい岩須です。 運動不足。残念。 唐突に運動したせいで、筋肉がびっくりしております。 さて、唐突ついでに、みなさんに唐突に質問してみます。 「ヴィンテージって何でしょう?」 ・・・はいはい。 すぐに挙手してくださった方は、首までワインに浸かっている方ですね。わかりました、いったん手を下ろしてください。 全人口のほとんどを占める非ワインな皆さんは、「ヴィンテージ」っていう言葉、どんなイメージを持ちますか? あー、なるほど。 「古くて価値がある」ですね。 そうなりますよね。 ヴィンタージ・ギター、ヴィンテージ・カメラ、ヴィンテージ・カー。 みんなレトロでかっこよくて価値が高いイメージがありますね。 はいはい、ワインのプールで泳いでいる皆さん、もう黙っていられないですよね。「ちゃうわーい」と。 わかりました。お待たせしました。では、赤ら顔の皆さん、あなた方が思うヴィンテージの意味をどうぞ。せーの。 「ぶどうの収穫年」 はい、そうです。 ワインにおけるヴィンテージとは、「そのワインをつくるために育てられたぶどうが収穫された年」を指します。 だから、古いとか新しいとかはまったく関係ありません。 「同じワイナリーのヴィンテージ(=収穫年)違いのものが手に入ったから飲み比べてみようか。」 「このワイン、このところのヴィンテージ(=収穫年)でだいぶスタイルが変わったね。」 我々プール内のワインバカはそんなふうにヴィンテージという言葉を使います。 そもそも、ヴィンテージ(VINTAGE)というのは、ワイン用語がはじまりです。VINはWINE。TAGEはラテン語で取り去る。つまり、ぶどうを採る、が語源です。 採れたぶどうの出来がよい場合、その年のワインには価値がある、となります。 つまり、「出来が良かったヴィンテージ(=収穫年)のワイン」が価値が高いということから、ワイン以外のものにも「年代物で価値がある」と、転用されるようになったのです。 それを踏まえると。 「最新ヴィンテージ」 一見して妙なこの言葉が、我々ワインバカの界隈ではごく普通の言葉であることがおわかりいただけるかと思います。 今、日本で買えるワインの最新ヴィンテージは、白ワインだとどんなに最新でも2022年です。赤ワインだと2021年だったり、2020年だったり。 ワインは、ぶどうを収穫して、つぶして、発酵させて、熟成して、瓶詰めします。なかかな時間がかかります。特に赤は熟成期間が長めになりがちなので、白よりも出てくるのが遅いです。...